松久淳+田中渉/著 扶桑社/刊 定価1,400円(税別) 2014年3月18日発売
「そうだったのか……!」
ラストシーンの10秒後、思わず「そのページ」を探してしまうのだろう。
彼は逃げる。世界にたった一体だけ残った「かみつき」とともに。
人々が原因不明の昏睡状態に陥り始めた世界。その危機的状況を打開する最後の望みは、かつて突然発生しすぐに絶滅したと思われた、「かみつき」の生態を解き明かすことだった。人を襲い、襲われた者もまた人を襲う「かみつき」。
「彼」はそんな「かみつき」を捕獲する命を受けた。はたして彼は「かみつき」を見つけることができるのか。そして、その任務についた彼が選ぶ未来とは--。
ちょっと難しそうな(怖そうな?)設定に思えるかもしれませんが、静かでせつない物語です。約6年ぶりの松久淳+田中渉作品。どなたにもお楽しみいただければ幸いです。
Why does the sun go on shining
And why does the sea rush to shore
Don’t they know it’s the end of the world
どうして太陽は輝き続けるの
どうして砂浜に波は寄せるの
知らないの? もう世界は終わったの
2015年1月20日
「かみつき」が基になったショートムービーが公開されます。
監督は黒沢清監督の愛弟子である新進気鋭の真利子哲也、池田千尋、加藤直輝の3人。3作ともにヒロインは竹富聖花。
死なない変異体を描いた小説「かみつき」=世界一美しいゾンビにインスピレーションを受け、ショートフィルム「かみつき」3部作を、映画サイト「eiga.com」で配信、ということです。お楽しみください。
2016年6月
台湾版が出ました。表紙、かっこいいです。咬屍。
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