きっと嫌われてしまうのに

松久淳+田中渉/著 双葉社/刊 低下1300円(税抜) 2017年9月22日発売(書き下ろし作品)

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大好きな彼女の秘密。それを知ったとき、世界は一転する。
衝撃のどんでん返しミステリー!

「あのときだけ、私はちゃんとした女の子になれた気がする」

高 校入学後、充はユキちゃんにひとめぼれした。それまでとは人が変わったように、彼女を前にするとまともに話すこともできなくなってしまう。しかし、まわり からストーカー扱いされるほどの猛アタックの末、二人はつきあうことになった。しかし、ふとした瞬間もユキちゃんは寂しそうな無気力なような表情を見せ る。彼女にはある秘密があった――。高校生にふりかかる残酷な現実。最終章で世界が一転する二度読み必至のどんでん返し!(版元紹介文より)

二人だけのゴルフ場の秘密。揺れるパンダのキーホルダー。静かな時を刻む図書館。ユキを見つめる男の視線。父のアウディの助手席。港町への一日だけの家出。初めての二人の夜。一人の女の子を守るという誓い。

「きっ と嫌われてしまうのに」は、とにかく内容を説明しづらい小説であることは間違いありません。ラストでそれまでの物語が、まったく違う世界を見せるのもきっ とそうなのでしょう。しかし、できることならばそんな前情報を一度忘れていただき、「充」「ユキ」という高校生の男女の青春を見守りながらページを進めて いただければ、著者としてはたいへん嬉しく思います。